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2008年 04月 30日
17世紀の肥前は日本で初めて磁器が誕生し、やがて洗練の色絵磁器へと花開いた100年間だそうで、その軌跡をたどれるような2つの展覧会が同時期に開催中。
祝日の昨日はその順を追ってふたつの美術館を訪ねた。 ※ふさわしい画像がないので、拙庵に咲いたフジの花なぞ華麗に(?)織りまぜまして…。(笑) ![]() ■初期伊万里展(〜素朴と創意の日本磁器〜)戸栗美術館(渋谷区松濤)6月22日(日)まで これまで時の権力者に珍重され続けた中国磁器の「染付」や「祥瑞」が、秀吉の朝鮮出兵により連れ帰られた朝鮮陶工の汗と涙の結晶によりやっと肥前で国産磁器の開発が成功された。 現在の有田周辺で磁器用の陶石が発掘され、原料の精製や成型、焼成方法など技術は未熟ながら、日本固有の意匠などに発展し、味わい深いラインナップで当時が偲ばれる。焼成でヘタったり、歪んだり、呉須の発色も施釉のムラなど完成度はイマイチなところに、ミョウに庵主は共感をおぼえたり…して。(苦笑) 蛇足ながら、有田で焼かれたのに「伊万里焼」とは?…それはその焼き物が日本各地で評判を呼び、有田から運ばれ、積み出された港が伊万里であったから…というのは今さら言わずもがな。 ■柿右衛門と鍋島展(〜肥前磁器の精華〜)出光美術館(有楽町丸の内)6月1日(日)まで 戸栗美術館での「初期伊万里」から30年後、現代の今でも脈々と続く赤絵でお馴染みの酒井田柿右衛門(初代)が色絵磁器で大評判となった。その人気はヨーロッパの王侯貴族まで羨望を集めたらしく、マイセン窯など「写し」が焼かれていたようで、会場ではその並列された展示も興味深い。 今回初めて気がついたのだが、柿右衛門ブランドの色絵磁器はともかく明るくキュートで、いまならさしずめ元祖「カワイイ」美意識の基準ではなかろうか。(笑) 柿右衛門の民間窯に比して、「鍋島」と呼ばれた色絵磁器は徳川将軍へ貢ぐための鍋島藩門外不出の御用窯。技術・精度・格調とも、国産磁器の誕生から半世紀にしてひとつの頂点を迎えた。 そして時代は徳川円熟期。伊万里焼は民衆の自由謳歌繁栄の気運も手伝って、豪奢な金銀色絵磁器の「古伊万里=金襴手」へと発達。展示はここで結ばれている。 そこでふと庵主が初めて知った「古伊万里」の正しい定義。骨董で古伊万里といえば染付の蕎麦猪口など、何だか素朴な「初期伊万里」のことを思っていたのですが、カテゴリー的には派手な「金襴手」を指していたんですね…。 勉強になりました(苦笑) ![]() 出光は知人より好意で招待券をいただき、戸栗は自腹でした。だから公平な判断ではないかも知れませんが、両者を比較すれば、戸栗はちょっと割高かなぁ〜? 出光は重文や他美術館より貸出しの参考展示で質、量とも充実し、セルフの無料給湯サービスもありますし…。(笑) ただ出光ではグループ観客の的外れな私語がうるさく、一方、戸栗ではまったく空いているので独占観覧状態。ガラスケース前の手摺バーに頬杖をつきながらゆっくり静かに見られるのがことのほか嬉しかったかも…。まるで蜜蜂のように。(苦笑)
by nonacafe
| 2008-04-30 23:59
| 庵主の温故知新
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Comments(4)
相変わらず充実した展覧会めぐりですね。
・・・古伊万里の定義、勉強になりました。 >焼成でヘタったり、歪んだり、呉須の発色も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・僕も、共感しちゃいます(苦笑)。
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こんばんは!
うちも鉢植えの藤が咲きました。 冬場の様子を考えると、急につるが延びて 花を咲かせるなんて、もうほうんとため息が出るくらい うれしく驚きの美しさですよね。 お休みはいかがお過ごしですか。 今日は山登りに行って参りました。 程よく疲れて、よく眠れそうです。
>一閑さま こんばんは。
めっきり遅いお返事で恐縮してます。ごめんなさい。 この連休は相変わらずの(趣味の?)展覧会めぐりに明け暮れていました。(笑) 世田谷美術館での横尾忠則展、貴殿の母校である藝大美術館での バウハウス展など、陶芸というよりデザイン系の展覧会でしたが 楽しめました。 そう、いろいろ新発見もあって、古伊万里の定義もそのひとつでした。 でも女性誌の器特集などでは、圧倒的に年代物の染付磁器の代名詞になっていますよね〜!?(苦笑)
>のら米穀店さま ごぶさたでした〜!お元気でしたか?
藤の植木鉢の開花、当家と息もぴったり、離れていても気が合いますね〜!(笑) 山登り、新緑と薫風と、いいですね〜! 小生も山に行きたかったのですが、さいたま市大宮の盆栽苑で 緑に親しんできましたよ。ちょうど盆栽祭でしたからね。(苦笑) そんなわけでこちらもよく歩きました。 すこしはメタボの解消になったかな?でもよく食べ、よく呑み、 よく眠れたので、結局±かもネ!(アジャーッ!)
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