
コウゾ、ミツマタ、ガンピ…和紙の原料となる木と学校で昔習ったミツマタの花である。漢字では三叉または三椏と書くそうで、繊毛で被われた蕾はなにやらシメジかエリンギを思い出させてくれる(笑)。幹から上質な繊維が採れるそうで紙幣の主原料だそうな。ミツマタの名は枝が三つに分岐するからだという。
で、三叉といえばY字賂で、庵主の敬愛する
横尾忠則氏の『暗夜行路』シリーズへと連想は自然につながる。わが町にも現実感覚を麻痺させるY字賂がある。右へ進むべきか?左へ下るべきか?いつもこの地点にさしかかると路頭に迷う。つい三年前までこの建物は昭和レトロな瓦屋根の日用雑貨店だった。かつては二者択一の進路を店主に気軽に訊ねることもできたが、接骨院となった今ではホネの折れる行動となってしまった。