13日の金曜日に寄せて、おぞましい茶碗をご紹介。庵主の陶芸処女作である。
陶芸教室の体験入学にて紐づくりの手びねりである。まったく初めての施釉だというのに、もともと性格がひねくれているせいか青磁釉とチタンマット釉の重ね掛けにしてしまった。結果は、だらだらと2種の釉薬が流れ込み、茶溜りに『氷河湖』が発生した。本焼完成を手にし、溜息と共に心はしばらく北極圏へと旅をしたのはいうまでもない(爆)。
しかし、同時に作陶した茶碗にわが生涯の大傑作が(自認のみであるが)生まれた。
青磁の釉調、釉薬をぬぐった高台際の緋色…すべてが完璧な天才ではないかと、ここから勘違いの陶芸趣味が始まったのです。しかし、最初の茶碗は丼として作ったはずが抹茶茶碗サイズとなり、こちらの茶碗は抹茶茶碗のつもりが飯碗へと窯変?こんなにもダウンサイジングするのかを実感した記念作でもあります。
今回『WEB陶芸展』においてグランプリをいただき、お陰様でアクセス数の増大をいただきました。きっと皆様が想定外の出来事に驚きどんなヤツだ?とご訪問いただいたに違いありません。ということでこの際、名刺代わりに我が原点の恥部?を公開いたしました。ご笑覧ありがとうございました。