こちらではnonacafe庵々主の『一日一芸』の秘技が連日連夜公開されるらしい。
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カテゴリ:庵主の加米紀行( 12 )
2006年 10月 25日
SeeAmerica:8 『Good Will Hunting』旅立ち
ボストンを舞台にした映画は、その名も不滅のLove Story『ある愛の詩』と、マット・デイモン脚本ならびに主演の『グッド・ウィル・ハンティング=旅立ち』だ、そうだ。
しかし庵主のボストン像は、どうしても青春のアイビー・ルック(かの石津謙介のVAN JAC.)であり、また雑誌のMen's Clubが紹介したアイビー・リーグの幻影に他ならぬ。ま、今回訪れようと思った動機にそのことが大きくあったのは確かであるが。
そのボストンには天下のアイビーリーグのハーバード大学があり、天才エリートのマサチューセッツ工科大学がある。(正しくはチャーリー川をはさんだケンブリッジ市だが)そして宿泊先だった一帯はバークリー音楽大学もある。ボストンはアメリカ建国歴史の街でありながら、アメリカにおける先端の頭脳と才能が集まる学究都市でもあるのだ。そして名門の名家かのJ.F.ケネディの出身地でもあるのだ。
実は、先のどちらの映画も庵主は観ていなかったが、先日『グッド・ウィル・ハンティング』のレンタルDVDを初見。うぅ…?感想はさておき、エンドタイトルの最後に、ビート派の詩人A.ギンズバーグ&W.バロウズの思い出…と流れたのが意外であり異質であった。ドロップアウトの二人がモチーフだったのか・・・謎として大いに残る。

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旅の最終地ボストンである。ともかく今日は歩こう。宿を出て、ボストン到着夜に歩いたNewbury St.を端から端まで再び探索。ブティックとレストランが並ぶ東京で言えばいわば“表参道”だろうか。一昨晩カレーディナーをいただいたのが写真中央の“Cashmir”のアウトサイドテラスで、美味しかったのに食べ残してしまったことをいまさら悔やんでみても始まらない…(苦笑)。
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夏の名残り、西洋朝顔(西洋だから、当り前?!)。そして冬の前触れ、西洋柊(クリスマス・ホーリー)の赤い実。
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そして抜けた先がPublic GardenとBoston Commonの大公園。これ姫林檎かな?
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公園の先には、金のドームを持つボストンのランドマークであるマサチューセッツ州議事堂。
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そこから始まる丘一帯がオールドボストンの面影を残す古風な住宅街Beacon Hillだ。メンズファッション写真のロケ地には事欠かないし、そのままトラッド・ショップになりそうな建物のオンパレード。(笑)
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Beacon Hillのショッピング街Charles St.には軒先に商売を語る絵看板が下がる。
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それからやっと巻頭写真の集会場下のカフェにて、サンドイッチの遅い昼食にありついた。
そしてまた我ら健脚自慢の旅歩きが始まる。ダウンタウンから金融街、ウォーターフロントへと。これにてボストン中枢部大縦断ウォークのゴールとなった。
e0047694_2303774.jpg
ハーバーの先にはローガン空港があり、あいつぐ発着の機影に明朝の旅路の果てを予感する。桟橋に腰を掛け、しばし無言で海を見やる。これにてまたもやデジカメのバッテリーが終了したこともあり、珍しく手帳がわりに持ち歩いた小さなクロッキーブックにピアレストランに和む家族連れをスケッチしてみたりして。だが…帰国後の今、それを開けばセンチメンタルだけが漂うとてもお見せできるようなシロモノではなく、永遠に旅の思い出と共にわが胸に封印しよう。(爆)

e0047694_2314189.jpgさて、気を取り直して。最後の夜は知人よりボストン名物なりと伺ったクラムチャウダー&ロブスター・ディナーで豪勢(?!)にフィナーレだ。もちろん冷えたカリフォルニア・シャブリのボトルを付けたのは言うまでもない。(笑)
この写真はレストラン“Legal Seafood”のネット宅配セット用写真を無断借用したが、ロブスターはさておき、実際はこの数倍以上のクラム(蛤?浅蜊?)のつけ合わせが敷かれ、その様はあたかも大森(大盛)貝塚のようなボリュームであった。テーブルに運ばれると、周囲の客からは、羨望とも軽蔑とも失笑ともつかぬ複雑な視線に包まれたことをお知らせし、旅の報告をしめくくります。(爆)

これにて庵主の加米紀行、たわ言全8巻の〈完〉なり。ご精読有難うございました
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by nonacafe | 2006-10-25 01:01 | 庵主の加米紀行 | Comments(16)
2006年 10月 21日
SeeAmerica:7 『China Town』魔界の街?
ジャック・ニコルソンの映画『チャイナタウン』はロスアンゼルス、ジョン・ローンの『イアー・オブ・ザ・ドラゴン』はニューヨークだが、ボストンにもチャイナタウンはある。
旅も6日を過ぎるとそこは日本人、白いご飯が食べたくなる。でも概して日本料理は高額だ。そんな時にチャイナタウンにしゃぶしゃぶ屋さんがあり、それもお値ごろと聞き、訪れた。
ボストンのチャイナタウンは規模も小さく活気が感じられなかったが、その店だけは行列ができていた。で、肝心のお味は?というとタレがコチジャンのようでいわば韓国風。そういえば一帯はタイやベトナム、韓国レストランもあって、いわゆる純正?中華街ではなさそう。ま、ボストニアンから見れば日本もひとくくりのアジア、オリエンタルの魔界に違いない。ちなみに店員はほとんどが中国語であった。
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さあて、旅の最終地ボストンではゆっくりしよう。(笑)NYでMoMaは超・駆け足であったが、期待のボストン美術館はたっぷり時間をかけよう。絶好の秋晴れ、まさに美術館日和(?)。宿から歩いても10分弱だ。
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宿からすぐのところにスーパーマーケットがあった。ボストン版“紀ノ国屋”?!
ガラス越しに店内を覗くとあざやかな野菜の美しいディスプレイ。
野菜の箸置シリーズを作陶したので、次回はボストン版の参考にでも…と。(笑)
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へぇ〜、じゃがいもにも紅芋があるんだね。カボチャにも瓢箪のような形。もうすぐハロウィーンだからか?それとも食用なのかな?
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キノコもピーマンも、巨大なキューリも、みんな量り売り。トレイやパックがないので陳列棚がカラフルな絵の具のパレットのようだ。
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おお、豆腐だ!トーフはもはや国際的だからね。残念ながら『豆腐屋の豆腐』ではなくパック入りだ。ご多聞にもれず“オーガニック”訴求がキーワード。
ややや…、トーフステーキ!よくよく見れば□にhのマーク。カレーでおなじみのハウス食品の製品だ。しっかりとクローズアップ!!
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トントントン!「お客さん、写真撮影は困るんだよナ〜!」「はっ!I'm Sorry〜 !」
背中で店長らしきナイスガイが、不可解な謎の東洋人(つまり庵主)を叱る。
否、ご注意をたまわった。もちろん英語であったが…。

寄り道をしたが、これからが観光目玉の美術館見学だ。まだまだ時間はたっぷりある。店を出たところが『ボストン・シンフォニーホール』で、残念ながらシーズン開始は10月からだ。名所スポットだから写真をおさえて置かなくてはね。

あれ?電池切れだ。大丈夫、予備の電池も昨晩充分に充電してあるさ、と独り言。

あらら〜〜!こっちも充電されてない!なぜだろう?
NYではきっちり充電されていたのに〜!ボストンでは電力?周波数?が異なるのかな〜?それともあるいは先ほどの店長に電池の“気”を抜かれたのかも…????
でも仕方ない。動かないものはレンズもシャッターも動かない。
カメラを忘れて世界の名美術品に集中しよう。
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さてさて、ボストン美術館は迷路のように広い。いやさほど面積はないようだが、一階と二階、手前と奥、左右対称の建物、部屋の配置が迷宮のように感じられ錯覚に陥る。その一画に東洋美術、わけても日本美術が充実している。展示室そのものが法隆寺のようなしつらえで、ここがボストンであることもしばし忘れる。
というのも日本美術コレクションは日本とゆかりの深いエドワード・モース、アーネスト・フェノロサ、ウイリアムス・ビゲローらが美術品を寄贈したり、近代日本美術の祖である岡倉天心が美術館の運営に携わっていたこと。それらがボストン美術館の日本美術ブースを特別なものとしてくれたようだ。
当地の画像や展示品のご紹介を期待された皆様には申しわけございませんが、デジカメ電池切れのため写真はございません。どうかオフィシャルサイトをご覧いただくか、ぜひ現地にてご観覧くださいませ。(苦笑)

それにしても、電池には泣かされた…More
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by nonacafe | 2006-10-21 03:52 | 庵主の加米紀行 | Comments(14)
2006年 10月 19日
SeeAmerica:6 『On Golden Pond = 黄昏』
ニューヨークより北のニューイングランド地方はその名の通り、母国イギリスから新天地を求めてアメリカを建国させた歴史と由緒のある地だ。その中心地ボストンへ初めて訪れるにあたり、ちょっとレトロに列車の旅を選んだ。
その車窓から眺め見る景色は、アメリカの郷愁と自然の豊かさにあふれていた。ヘンリー・フォンダと実娘ジェーンが映画でも父娘を演じ、母親役のキャサリン・ヘップバーンと共に美しいニューイングランドの景色を魅せた『On Golden Pond = 黄昏』の舞台そのもののようだった。親子の断絶、確執、そして和解。日本語タイトルが表す人生の終幕。その『黄昏』とは寂しい響きの言葉だが、原題の『黄金の湖沼』の方には老齢に対して優しく熟成した敬意と愛情が感じらる。…と思う庵主は、その黄昏が間近に感じるからだろうか…(苦笑)

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e0047694_2329446.jpg昨晩の夜遊びの中で、新装になったニューヨークの近代美術館MoMaに訪れる予定を忘れていたことを思い出した。今回の楽しみであったAmtrakによる列車の旅が13:00発だから午前中にまさに駆け足で駆けつけた。入場までおよそ30分強は列に並び、それからは上から下まで立ち止まることなく単に競歩状態の鑑賞であった。(笑)負惜しみを言わせてもらうなら、コレクションの中身は昔すでに拝観済だから…。でもその時もたしか閉館時間に急かされていたような?(爆)

e0047694_23325165.jpg荷物をホテルからピックアップして出発駅のPenn Stn. にぎりぎり到着。といっても予約券があるわけでもなし、パスポートを提示させられたり仕事が至極悠長な窓口駅員オヤジにイライラさせられたが無事に購入できた。ところが発車するフォームが何番線かはその都度変わるらしく、これまたギリギリで地下のフォームへと続くエレベータがやっと開き、ようやく乗車することができたのである。優雅な気分なんて、さてどこへやら…。
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しかし列車が動き出せば、おのずから気持はゆったりとしてくる。地下トンネルを抜けて光輝く地上へと。さらばマンハッタン、摩天楼が遠ざかる。
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と思ったら、どうもマンハッタンをぐるっと周遊するかのように、また摩天楼に近づいた。(笑)
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そしてどんどん北上して列車はひたすら走る。たしか発着本数の少ないダイヤのハズなのに上り列車にすれ違ったり…。
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広大な原野を抜け、点々と広がる湖沼と湿地帯。湖畔には別荘だろうかヨットやモーターボートが浮かぶ。たった30分程でNYの郊外は美しい自然がいっぱいだ。東海岸がアウトドア・グッズ産業のメッカであることも思い出して、納得。
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しばらくして駅前に墓場のある静かな駅に停車した。新しい駅舎のようだが駅名はOld Saybrook。車中でパソコンを叩き、携帯電話で仕事の話をし続けていたニューヨーカーが下車していった。営業のビジネスか、はたまたバカンスにて別荘入りするのか、想像するのも、どこか映画チックで楽しくなる。
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なおも列車は北上を続けるが、突然の停止。座席の左側はすでに見慣れてしまった湖畔の別荘地帯だが、すでに空席となった右側を覗けば、これは海だろうか。その先には憧れのセレブ御用達の別荘地帯であるCape Codへと続くのであろう、きっと。
乳母車を押すミセス、まさに『黄昏』を彷佛させる老夫婦の散歩。ひねもすノタリの平和な時間が流れている。
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地方都市とおぼしき駅に停車。路線地図が欲しかったが、持たぬ身ゆえ今どの辺に停車しているのか想像もできない。臨時停車もあって、そして時間ダイヤなど当てに出来ぬお国柄ゆえ、果たしてそろそろボストンは近いのだろうか。
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見事な落日に彩られ、まさに『Golden Pond』。あっ、これ、白状しますと、庵主が気分余っての色調加工なり。車窓からの夕焼けにはまだ時間があった(苦笑)

さあ、ボストンに到着だ…More
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by nonacafe | 2006-10-19 01:18 | 庵主の加米紀行 | Comments(8)
2006年 10月 15日
SeeAmerica:5 『ウエストサイド物語』
古い映画ばかりをタイトルにしているので今回は最新作のずばり『ワールドトレードセンター』にしようと思ったが、何だか涙の感動アクション大作のような匂いがただよい、未見でもあるし、やはりここは庵主が若かりし頃あたかも吸い取り紙の如くに洗脳された『ウエストサイド物語』なしにはニューヨークは語れないと結論した。なにせ当時、日生劇場での初来日公演、後年ブロードウェイでの鑑賞(もちろんリバイバルだが)、そして宝塚公演!(苦笑)まで。映画にいたっては、両の手足の指数では足りぬほど飽かずに映画館で観たものだ。ビデオなんて身近にない時代ですからして…。(笑)

日系アメリカ人建築家ミノル・ヤマサキ設計により
1973年4月4日に落成したワールドトレードセンターは、
2001年9月11日、アメリカ同時多発テロにより崩壊した。
その跡地はグラウンド・ゼロと呼ばれ、祈りの場となった。
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パンクスのオジサンもカメラに収める。
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自由の名のもとに、民族と民族がぶつかり、復讐が始まる。

それより以前1957年初演のミュージカル『ウエストサイド物語』
そして1961年公開の映画『ウエストサイド物語』のラストシーンで
地域の人種間での抗争で愛する人トニーと兄ベルナルドを失った主人公マリアは、その命を奪った拳銃を手に泣叫ぶ。
「私は憎しみを知った。だから死に追いやったあなた達を、今なら殺せる。そして最後の一発は自分に向けるわ」
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しかし、そこに流れる調べはふたりがデュエットで歌ったテーマ曲『Somewhere』
手に手をとれば、どこかに、いつの日か、なんとしてでも、つかめる、平和の世界

マリアの手から拳銃がこぼれ、遺体にすがる。
さっきまで敵だった一味から、弔いのベールのようにマリアの髪へショールが…
そしてその後の共生と和解を暗示させるように、敵味方のない両者共同の葬列が
隊を成す。(幕)

さて、ウエストサイド物語のロケ現場ってどこだろう…?More
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by nonacafe | 2006-10-15 02:28 | 庵主の加米紀行 | Comments(12)
2006年 10月 12日
SeeAmerica:4 『マンハッタン』
ちょっと間が空きましたがアメリカの旅の再開でございます。
年齢甲斐もなくバックパッカーの青年のようなグレイハウンドの夜行バスに揺られて、いやはや疲れました。おまけにカナダドルからUSAドルへの両替所を探して、地下鉄にも朝食にもありつけず、もうヘロヘロ状態のマンハッタン第一歩であります。
今回のタイトルですが、マンハッタンが舞台の映画は星の数ほどもあります。ですが、ここは頭を切り替えて、ニューヨーク大人の知性派でありますウディ・アレン氏の『Manhattan』としました。庵主のスナップも大人びてモノクロであります。(苦笑)

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セントラルパークの東はUPPER-EASTと呼ばれ、いわゆるスノッブやお金待ちが居を構える超高級住宅街である。どこかパリっぽくて、それこそセキュリティのドアマンが複数いるようなハイソなエリアだ。
トスカーナに住まわれるJAMARTEさんのブログで、京都の国際的陶芸家である滝口和男氏の新作展がこのエリアの一画で開かれているという情報を幸運にも仕入れることができたのでZetterquist Galleriesを訪問した。ドアマンのいるビルではなかったものの(笑)恐る恐る玄関ベルを鳴らしたら温かく迎えてくれた。この画廊主のZetterquistさん、京都にいらっしゃったそうで日本語も淀みが少ない。
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オブジェ風の花器だろうか?危うい展示法である。
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リビングルームのような別室は骨董の中国陶器の展示も。
画廊というよりも個人宅の一室のようであった。
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そしてこの畳を使った鑑賞台。相当こだわりのある親日家であるとお見受けしたが、このしつらえは、これまた国際的な写真家杉本博司氏のかつて事務所だったそうで、日本から運んだ牛小屋の古材であったそうな。
いつか庵主が遠い未来に国際的なデビューを果たす時、(笑)ぜひこちらでスタートを飾りたいものよ…と堅く握手を交わし(あれは白昼の夢?一方的な幻想?)アップタウンを後にした。(冷汗)
そんなこんなで、5th Ave.を下り、ブロードウェイはTimes Sq.の当日半額入場券発売のTKTSへ。たった2夜のニューヨークだが、やはり本場のミュージカルを観劇しないとね。(笑)

ブロードウェイの『オペラ座の怪人』はすごいらしい…More
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by nonacafe | 2006-10-12 20:31 | 庵主の加米紀行 | Comments(21)
2006年 10月 05日
SeeAmerica:3 『真夜中のカウボーイ』
ナイアガラでは深夜バスの出発まで、カジノホテルで優雅に(?)夕食をしながら窓辺越しに色の変わる滝のライトアップを楽しんだり、時間つぶしのカジノ場を見物した。庵主に賭博の関心はまったくないが初めて見るカジノのその広さには驚嘆した。でも、ま、ブラッシュアップしたパチンコ屋と見ればそんなもので…
ハリウッド映画のようにタキシードにイブニングの紳士淑女連はどこにも見かけなかった(笑)。
バスターミナルに荷物を預けている窓口が22時に閉まる予定なので急いでカジノを後にする。ところが、30分で戻れるハズと見たがいっこうにその建物は表われぬ。再短距離とみたダウンタウンを抜ける道順は、往路の川沿コースよりもずっと距離があったようだ(泣)。ナイアガラの滝の上で打ち上げる花火を「背中」で見ながら…猛烈なダッシュ&ランニング!ダウンタウンとはいえ人影も少なく一帯は辺鄙な町外れの様相。約束の22時はとうに過ぎた頃、やっとその場所に辿り着いた。
ナイアガラの滝のような汗といっしょに…!(爆)


ニューヨークに入るのは、過去2回空港からであったが(ま、それが普通!)いつか庵主が好きだったアメリカン・ニューシネマのように、グレイハウンドの夜行バスに乗りたいものとかねがね思っていた(スケジュールと予算の切り詰め理由もあるけれど…苦笑)。
悲しい結末ではあったが、映画『真夜中のカウボーイ』のグレイハウンドでのシーンはいまでも熱いものが胸と瞼に込み上げてくる、庵主の青春追想の一作だ。

さて、何とか荷物も受け取り23時30分頃バスは一路ニュ−ヨ−クに向け出発した。(傍の橋を渡ればそこはもうUSAニューヨーク州なのだが…)さすがにバスの乗客はわれわれ以外日本人の影はなく、それでも女性客もいて安全そうに見えた。マラソンの疲れか(笑)急激に眠りに落ちた。何時間後か、否、何十分後か、バスのエンジンが止まった。各自バスの床下に預けた荷物を受け取り、外に並べ!という。

「うっ?ここはどこ?ジャンクション下の錆びれた工場の詰め所のようだが…」

あはん、国境を越えたので入国審査所であったのだ。バスの場合いつどこでどんな入国方法なのか疑問を抱いていたのだが…。カナダ・アメリカ間は審査がゆるいと想定していたがそのムードは沈鬱で厳しく、どこか屈辱的な空気で
『カッコーの巣の上で』『パピヨン』『ミッドナイト・エクスプレス』の牢獄での取り調べのようであった。並んだ2人前の初老の男は解剖台のようなステンレスのカウンター上に荷物をすべてぶちまけられ、妻への土産だという新品の靴の箱まで隅から隅まで開封され、おどおどと涙を浮かべているようでさえ、あった。
庵主らは比較的あっさりとパスしたが、その後のバスではついぞ眠りにつくことができなかった。
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    途中運転手の交替も兼ねた休憩が3回ほど。写真はピンボケではなく(笑)深い夜霧です。
バスはひたすら南下する。頭の中で『真夜中のカウボーイ』のテーマ曲ニルソンの『Everybody's Talkin'=噂の男』が繰り返し鳴り止まぬ。真っ暗な座席の左側外は東の空。地平線すれすれにあと3日で消えそうな細い眉月とオリオン座が併走する。オリオン座の中には星雲さえ見える。日本で高速道路といえばランプの並木であろうが、こちらではナトリウム灯もハロゲン灯もなく真っ暗闇だ。バスを降りれば『未知との遭遇』導入部の田舎町のように、満天の星空に違いない。
ニューヨーク市のあるニューヨーク州だがその南下の距離たるや想像以上に長い、遠い、時間がかかる。満天の星から夜霧、そして白々とした原野の夜明け、やがて日の出へと。
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ビッグシティが近づいたのか車も増えてきた。摩天楼が遠く正面に見え出し、その島を迂回するようにニュージャージーへと渡り、渋滞の海底トンネルを抜ければそこはマンハッタンだ!…10ン年ぶりに戻ってきたぞ〜♪
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写真は宿の近くのフラットアイアンビル。有名である。何で有名かって…?!
摩天楼建設時代の記念碑とも…。薄い三角のアイロンコテ形がランドマークだ。この画像のみ大きくなりますヨ。

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by nonacafe | 2006-10-05 16:11 | 庵主の加米紀行 | Comments(6)
2006年 10月 03日
SeeAmerica:2 『ナイアガラ』
トロントからアメリカに入るついでにナイアガラに寄った。ナイアガラといえば世界の観光地。トロントからバスで2時間ということで何はともあれこの目に焼きつけねばならぬ。なにしろモンロー・ウォークで出世作となったマリリン・モンロー主演『NIAGARA』の舞台であるからだ。

トロントから到着したバスは、いわゆる観光の中心地から北へ徒歩で3,40分は離れた鄙びたターミナルで降ろされた。そこからシャトルバスもあったようだが荷物を預けていたり、本数も少ないことやらで、乗り遅れた。
で、深い峡谷となった川沿いの道をのどかにテクテクと遊歩。
    …あっ!橋脚の隙間から光る水しぶきが…!
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カナダ・アメリカの国境を分けるそのレインボウ・ブリッジをくぐると、いままでののんびり気分と打って変わって、にわかに観光客があふれだした。一様に皆カメラを対岸に向ける。もちろん庵主もだ(笑)。
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左は仕掛け花火さながら?のアメリカ滝。右の馬蹄形の大きい方がカナダ滝だ。
なおも進めば、虹の架け橋がレインボウ・ブリッジからアーチを伸ばしカナダ滝へと繋ぐ…。
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Oh! Lucky 日頃の行いが良いからだ、と思ったが滝からの水しぶきが風に乗り、晴れていれば確実に見られるとナ。だからレインボウ・ブリッジの名を抱くのだ。(さて?名称をパクった東京湾の虹は…笑)

しかし噂に違わぬスケールの大きさだ。遊歩道を立ち止まってはしばし惚け、またその繰り返しで、最高の滝見プレイスであるTable Rockにやっと辿り着く。
(ま、途中、遅い昼食を特大バーガーのコンボにてパクついたりもしたが)
いやはやその水量たるやまさにナイアガラ級!?で、圧倒させられる。身を乗り出せば、その青白磁のようなビードロ釉の世界に吸い込まれそう。投身自殺志願者には一世一代晴れの檜舞台となろう(爆)。

  ▼そんな気分をお伝えするために↓写真をクリックしていただければ画像が大きくなります。
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さて、世界の観光地ですからしていろいろなアトラクションがある。まずは『滝の裏側ツアー』へ。しかし台風の暴風雨の中に居るようでほとんど何も見えず。中間地点の間近に滝を見る展望スポットでさえ貰ったビニールコートは役に立たぬ。それでも来て見て良かった〜♪と大感激。
さてさて観光真打ちの『霧の乙女号』へ乗船だ。
だがしかし、営業時間は夕方5時までとな。のんびりし過ぎたのかタイムアウトなり(泣)。さて、深夜のニューヨーク行きバスまで何をしようか…。

そういえば今年、マリリン・モンローは…More
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by nonacafe | 2006-10-03 19:21 | 庵主の加米紀行 | Comments(20)
2006年 10月 01日
トロント版『欲望という名の電車』
9.11以降冷え込んだアメリカ観光局は『See America=あの映画の世界へようこそ』キャンペーンを現在展開中である。庵主も本業にて小さなSPツールの制作に手を染めたので、カナダとはいえその旅日記の一日を往年の名作『欲望という名の電車』をトロントを舞台に変容し再現させてしまった。T.ウィリアムズの原作ではニューオリンズだったようだが…(笑)

夫と理由あって離別しアル中となった主人公の中年女ブランチは、その傷を癒し、その先を見つめるため妹夫婦の住むカナダはトロントに滞留することに。
駅を降りてQueenの交差点から路面電車“欲望”号に乗り込む。
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降りた停留所は“墓場”ならぬOssington。
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辻を一本先右に折れるとそこが妹夫婦が居を構える“天国”と呼ばれる地区で“楡の木蔭の欲望”の家。…あれ?原作が脱線したかな?(笑)
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ブランチは歓迎の夕食もそこそこに長旅の疲れか寝入ってしまった。それよりも夫妻の仲の良過ぎるイチャイチャぶりに、いい加減辟易としていたのである。

トン、トン、トン!
「姉さん、朝食が出来たわよ!」
目覚めの酒をいましがたスキットルからあおっていたブランチは
「ふ!オードリーじゃあるまいし、朝食なんていらんわ!」
と悪たれを投げ付けた。というより夕べの妹の幸福ぶりを根に持ち、まだやっかんでいたのである。いわば、八つ当たり。

とは言うもののブランチの腹の虫は納まらぬ。否、昨晩あまりご馳走を口にしていなかったせいか、腹の虫はグーグーと鳴くばかりであった。

「えい!ブランチに(注・朝食兼昼食)行こう」と、ブランチ。
そっとひとり抜出し表通りのカフェに出かけた。
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「Hey、ギャルソン!」いくら呼んでもギャルソンは現われぬ。

ブランチのブランチメニューに続く…More
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by nonacafe | 2006-10-01 13:25 | 庵主の加米紀行 | Comments(10)
2006年 09月 29日
ガーディナー美術館ショートツアー
カナダのトロントで出会った陶磁器美術館収蔵品のサワリを駆け足で皆様にご案内。
まず窓口で12ca$(約1,700円)を払うと、ご覧のダマシ絵の壺たちが迎えてくれる。
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というかこの“ルビンの壺”のような作品、こうしてPCの画面に写すまで抜いた空間に女児と男児が居ることをまったく気づかなかった。(苦笑)

で、最初に迎えてくれるブースが地元?である中南米大陸の古代陶器たち。
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左の人形は紀元前メキシコの赤ん坊?像。右の三足高台の鉢はちょっと新しくてAD900〜1,000年頃。この部屋はインカやマヤやナスカ文明やら区別表示されていたようだが、英語を辿ったら千年かかりそうで庵主の頭はごった煮状態であった。

続いての部屋は現代陶芸。
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右の母子像のキャンドル台のようなのがシャガール作。その左の壺がピカソである。
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そしてお待たせ!ルーシー・リー&ハンス・コパー(右側)、奥のコーナーがバーナード・リーチ。中央は???(すいません!笑)
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そして前衛?キャベツ&キング(カナダ・Karen Dahl作)、何故かカバン?(作者不明・どうしっかり見ても皮革にしか…ま、陳列ガラスケースに入っているので陶磁器作品でしょう?!)

階を上がるとオリエント(影響?)フロアへ
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中国磁器を見習った英国デルフト陶器群(右)あれ?急須の持ち手?!。宗教画がモチーフのイタリア・ルネサンスのマヨルカ陶器群(左)等々。
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手本となった中国は明を中心とするコバルト染付磁器群(左)、そしてわが日本、柿右衛門の赤絵磁器群(右)。

そしてなおも、ヨーロッパ、マイセンやリモージュなどの部屋へと続きました。
だいぶハショリましたが、お時間がおありの方はこちらのサイトでごゆるりご鑑賞ください。ただし日本語サービスはありませんので悪しからず。(笑)

【庵主のつぶやき】日本の代表がカキエモンだけか…。せめて茶陶の世界も欲しかった。それに朝鮮・韓国はどうした…?
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by nonacafe | 2006-09-29 02:20 | 庵主の加米紀行 | Comments(12)
2006年 09月 24日
ただいま〜!帰国しました。
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カナダ・トロント、アメリカ・ニューヨークそしてボストンへと駆け足で巡った旅でしたが、何とか無事に還ってきました。やはり疲れました。
留守中コメントをお寄せいただいた皆様ありがとうございました。ご拝読させていただきましたが、お返事は明日にでもさせていただきます。お風呂に入りたい〜!
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上の写真は、滞在中に泊まったボストンの素敵なプチホテル…と言いたいが、通りすがりのスナップの別物。実際泊まったのは安宿でしてシャワーだけでした…。(苦笑)
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by nonacafe | 2006-09-24 23:54 | 庵主の加米紀行 | Comments(14)