こちらではnonacafe庵々主の『一日一芸』の秘技が連日連夜公開されるらしい。
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2009年 02月 24日
建物のカケラ
このト音記号の塗装金属片は昭和の歌姫・故美空ひばり邸の門扉飾りの一部だった。
(同じようで、故E.プレスリー邸の門扉は確か黄金の装飾だったかな?)
e0047694_022988.jpg

そしてこのロゴ広告は王貞治選手が756号本塁打を放った後楽園球場のゴム製フェンスの一部。
(そうそう、メンズムースなんて商品も懐かしい…)笑
e0047694_0224896.jpg
こんな、今は消滅してしまったいわく因縁の建築物の一部を自らの手と足でコレクションするのが現役の歯科医師・一木 努氏。今となっては貴重な、懐かしい、記憶の断片が甦る。その数、実に大小650点以上だ。
収集の最初のスタートは少年時代の故郷茨城県・下館の製菓工場煙突の煉瓦片だったそうで、青春に彩られた母校下館一高、東京歯科大学の旧水道橋学舎や神田の古書店など、解体に伴い失われ行く追慕の現われだったようだ。
e0047694_0234746.jpg
そして時代はスクラップ&ビルドへの加速。由緒ある有名建築家の建築物も、社会的にも貴重な名も無き名工による建築飾りも解体の瓦礫となっていった。そんな解体の現場に足繁く通いその記憶のカケラを救い上げ、現在もその進行形であるコレクションの一大公開である。その中にはどうしてこんな物が手に入ったのだろうか?と思われる、東宮御所や米国大使館、首相官邸のタイルなども含まれる。
e0047694_0242391.jpg
陶芸の世界にも陶片コレクターは居るが、建築片の個人コレクターはちょと居ないのでは…。もちろんその収蔵庫にもかなりの広さが必要であるし…(笑)現時点では歴史的とも美術的にも評価の定まらない代物であるからして…鑑識眼は尊敬に値する。

「建物のカケラ/一木 努コレクション」
東京都小金井市・都立小金井公園 江戸東京たてもの園 展示室
3月1日(日)まで。9:30〜16:30(入場は16:00まで)入園料:一般400円

そしてこちらは展覧会のキュレーターが選んだベスト・セレクション。
日比谷朝日生命館の外壁ニッチ。美しいオブジェ作品に昇華がその理由だ。
e0047694_0253095.jpg

ならば、庵主もベスト・セレクションをチョイス。
かつてこの洋館建物のごく近くに10数年間住み続け、これぞお大尽のお屋敷なんだなぁ〜と、いつも見とれていた千駄ヶ谷の旧・植村邸の華麗なテラコッタ飾り。
e0047694_0261212.jpg
その当時居住していたマンションという名の我が老朽共同住宅もいまや取り壊された。せめて青春の記念碑?としてその黄土色のタイルのカケラを採って置けばよかったな…と今、悔やまれる。(笑)
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by nonacafe | 2009-02-24 00:34 | 庵主の温故知新 | Comments(8)
Commented by 千ちゃん at 2009-02-24 00:49 x
いいなあ~~たてもののカケラ。欲しいな~~。
なんだかけらって魅惑的なんだろう~~。
ちょっと拝借してもばれなさそうな展示かな~~。
Commented by nonacafe at 2009-02-24 23:47
>千ちゃん様 こんばんは〜♪

ふむふむ、カケラ好きそうですね、解ります。個展のタイトルにも
「大地?のカケラ」なんて過去にあったような?!(爆)

ちょっと拝借…って手を伸ばせば、バチカンでの酔いどれ元・大臣みたいに
防犯アラームをブウブウ鳴り響かせまっせ!
庵主も欲しいものいろいろありました・・・・けど。(苦笑)

Commented by kazbizen at 2009-02-25 18:30
建物のカケラコレクションですか~!
懐かしのモノが多数…
っていいましても自分が生まれる以前のものモノも多数あるかも…(笑)
数年後自分もこういった形で自分の青春時代を懐かしみたいです~!
Commented by nonacafe at 2009-02-26 02:35
>Kaz備前さま いらっしゃいませ〜♪

建設時には生まれていなかった建物のカケラも
庵主にとっても多数ありますが…でも、とても懐かしい。
例えば鹿鳴館の杭とかあって…もはや、考古学?!(笑)

明治、大正、昭和と歴史の表舞台になった建物は博物館的に
保存修復されている例は良しとしても、それ以外にも
庶民の夢をユニークで優れたワザで形にした、建築史的にも
価値ある建物もたくさんあったような…。
街の目印になったり、想い出と共にあったり、
それらはもはや街のみんなの財産だと思うのです。
建築物には寿命もあって仕方ないと思うけれど、経済効率で
何でもかんでも潰して、安っぽいピカピカに建て替えてしまう風潮を
手遅れにならぬよう、この辺でもう一度考え直してみてはどうだろう…?
これはそんなメッセージを伝えたかった展覧会なんだと思います。
(↑ちと、真面目!?)笑
そう、来年には銀座の歌舞伎座が壊されて建て替えられますよ。
写真で拝見しましたそちら窯元の煉瓦の煙突、どうぞお大事にね!

Commented by kazbizen at 2009-02-27 19:59
↑「何でもかんでも潰して、安っぽいピカピカに建て替えてしまう風潮」
同感です!
ほんと日本は文化や芸術を大切にしないところなのでは?!なんて高校時代疑ってしまった事もあります!
海外なんかでは時代を彩った文化財として保護されるのをよく耳にしていただけに…
当時自分がデザインの基礎を教えていただいた恩師からは「日本は不況になるとすぐこういった貴重な財産から潰しにかかる…」なんてちょっとニュアンスは違ってるかもしれませんがそんなこと言っていた記憶があります…
そういった意味で備前の窯里の貴重な財産!自分も率先して守っていきますよ~!
Commented by nonacafe at 2009-03-02 18:43
>Kaz備前さま
再コメントありがとうございます♪
素晴らし〜い!さすが明日の備前を背負う若きホープ!
これで備前の未来は安泰ですね〜〜。期待してますよ!

欧米の強固な石造りの建築物に比して、日本には木と草と紙で出来た
はかなく燃えやすく腐りやすい無常感あふれる建物の文化があったから
残そうとしない、いさぎよさの美学?の伝統があったのかも知れませんね。
何でももったいない…と思ちゃう小生とは正反対ですが…(笑)
ところで春のめでたき新生活も、古民家が舞台でしょうか?
どうか大事にピカピカに磨きをかけて、お幸せにね〜!

Commented by obje-na-book-box at 2009-03-04 11:19
おお~・・すごい!
これだけ数がそろうとすごいインパクトがありますね^^
おひさしぶりです^^
お元気にしてますか?
Commented by nonacafe at 2009-03-04 23:28
>Obje-naさま

ごぶさたで〜す!何とか?!元気で・・・いますよん。
なかなか最近お会いする機会がありませんね。
そちら、相変わらず、がんばってるようですね〜〜〜!
このコレクターのお医者様、これ以外にも
当面非公開のお宝をまだまだお持ちのようですよ!
いったいどんな大きな収蔵庫をお持ちなのかしら?・・・ねっ!
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