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2008年 04月 07日
愛し(うるはし)の旧師ふたり、麗し(うるはし)の御作ふたつ。
いづれも現在開催中の個展会場より拙庵に持ち帰りました。 仲良く重ねて(?)撮影してしまいましたが、別個の作品であります。 ベランダにて撮影途中、小雨がパラパラと水玉の模様を描き出すハプニングもありましたが、それもまた垂涎の象徴としてリアリティが増すものかと…(汗) 黒くザックリした古信楽のような尺皿の作者は、庵主が最初に陶芸を学んだ教室の若き講師の先生でありました。当時もちろん教室一のロクロ巧者でありましたが、懇切丁寧にご指導を頂戴して習えども…悲しいかな庵主の腕が伴わず、そのうち教室が解散にになり、その技術と作風を盗めぬまま現在に至っています。(泣) これまで少しでも近づきたく憧れを抱いたまま機会あるごとに先生の個展会場にお邪魔しておりますが、今回の会場はニコタ・マダム御用達の玉川高島屋内の超・お洒落なインテリアショップ。こちらに常時作品を商品として納入され、お目の高いニコタ・マダムたちの絶対の評価を勝ち得て、一か月の特別展開催が実現したのだ、とのことです。(会場の担当バイヤー嬢・談) お招きを受けて初日のオープニングパーティにお邪魔しましたが、今回の新作である釉裏紅シリーズ(右DM写真参照)は即日品切れも多く、もう一方の黒の冷却還元?焼成シリーズ(呑み喰いに忙しく、技法確認を失念!笑)を頂戴して、しっかり抱いて帰りました。 TIME & STYLE RESIDENCE(二子玉川店) 世田谷区玉川3-17-1玉川高島屋SC 南館6F TEL03-5797-3271 5月6日(火)まで。(10:00~21:00) 千田玲子陶展 時を同じくして個展の初日を迎えた千田玲子先生も、当時教室で同時期に庵主の旧師でして、昨秋三人展以来の再会であります。現在はご主人の仕事の事情で仙台近郊の山中に移り住み築窯されていますが、東京在住時代以上に精力的に首都圏にて展覧会を開催されています。 本来はオブジェ系の実力作家ですが、ひところの「大地のうつわ」シリーズ展開を機に土味を活かした食器も発表され、現在のテーマ「緑のトルソー」の名の元に、シブい炭化焼成シリーズと今回庵主が求めた明るい酸化焼成シリーズの二本立てで展開されておりました。 さっそく庵主は今朝からカフェ気分で、トースト&ミニサラダの軽やかなモーニングプレートとして活用させていただきました。ありがとうございました。 我が身分もわきまえず、差手がましくも新作片口の作品提案などつい吐いてしまいましたが(苦笑)、次回の個展での再会を楽しみにしております。 ギャラリー藍(あい) 杉並区久我山4-50-1(京王井の頭線久我山駅下車徒歩2分) 4月9日(水)まで(12:00~19:00)最終日は16:00まで
by nonacafe
| 2008-04-07 20:33
| 庵主の一期一会
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Comments(8)
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kazbizen at 2008-04-08 20:22
なんかそちらでは大荒れ?!なんですか?!大丈夫でしたか?!
ニュースでなんか自分がそちらに住んでいた時によく使っていた電車が止まっていたなんてのを聞きましたよ~ そして個展巡りされているのですね!自分ももっと近くにいろんな産地の作家さんの個展が見れるようなところがあればな~なんて身勝手に思ってみたりと…(笑)
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nonacafe at 2008-04-08 23:42
>KazBizenさま こんばんは〜♪
大荒れ…イノシシの暴動かしらん?(爆)…って、嵐のことですよね。 すごい雨と強風です。だいぶ収まってきたようですがまだ時折 強い風が…明朝まで続きそうです。電車が止まったりしたようですが お陰様で小生は元気です。(笑) 備前にはまだ行ったことないですが、産地ではみんな窯元が 個展のギャラリー会場のようではありませんか? でもみんな備前焼!ですね(笑)。伝統をしっかり守り受け継ぐこと大切です。 窯元セクトを越えて若手の皆さんとのグループ展なんかも意義ありそうかも!
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Potter-Y at 2008-04-09 20:59
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nonacafe at 2008-04-11 00:34
>Potterさま こんばんは〜♪
ありがとうございます。素敵でしょ!選んだのは拙者です!(笑) この黒、ザラザラの長石が入った古信楽に、黒陶土(弁柄?)を ブレンドしたような?? 削った高台の畳付きも同じ色ですから…。 で、表面はちょうど墨みたいにかすかにマットな釉調。 裏はほとんど無釉の焼締で、一部銀化の箇所あり。だからたぶん 冷却還元焼成だと思われます…。 でもザラザラの部分はキチンと後処理され非常に手触りがいいんです。 さすがに人気陶芸家〜!!(あ、陶芸家なら綺麗な処理当たり前ですね)笑 こんど会ったら、その秘策についての正解、そっと耳打ちで教えてもらいまふ。
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touseigama696 at 2008-04-12 00:35
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nonacafe at 2008-04-13 01:31
>桃青窯さま ありがとうございます。
交流の広さ、深さ。最初に出会った陶芸と教室に恵まれていたからに他なりません。 ともかく自由で伸び伸びと陶芸に親しむことができ、先生始め、陶友の仲間たち(老若男女の生徒)が当時100人以上いて、週末は学生時代に戻ったように楽しく交流できました。(苦笑) 実際、学生証があった(!)ので、学割で美術館や映画を観たり、文化祭があったり、コンパではフォークダンスがあったり(爆)、ある人は恋に結ばれたり、進路で苦悩する若人もいたり…もちろん陶芸作家の道に歩まれた人も多かったり、いろんな人々がいて、そのひとときの経験は庵主にとって当時仕事では得られなかった財産、第二の青春時代そのもの〜♪のように思えて実に懐かしいです。 戻れるものなら、いまは無きあの陶芸教室へもう一度…還りたいものと…。(苦笑)
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nobuhiko tanaka
at 2008-04-15 09:23
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≪正解発表です≫(^。^)
庵主さま、拙作をアップしていただき、恐縮です。 ちなみに、土は信楽の赤土に硅砂(硅石の粒。長石粒だと、石ハゼが出てしまうので)を混ぜて、鉄・マンガンを配合した釉を掛けて、冷却還元焼成です。 接地面の処理は、根性です。荒い砥石とサンドペーパーで、親の敵のように研磨します(笑) ではまたー。
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nonacafe at 2008-04-16 00:12
>田中センセイ こんばんは〜♪
わざわざご解答をお寄せいただきありがとうございます。 なるほどほとんど庵主の推測に等しかったですね。(どこが〜?)笑 小生、鉱物や釉薬成分、焼成法など何にも知らずに、あの10ン年前当時から相も変わらず一向に勉強できていません。(爆) 先生のアトリエがもっと近くなら、焼成していただいたり、否、押しかけて!心を入れ替えて?勉強したいです。 おっ!でも接地面の磨きのご伝授ばかりじゃ、困ります…が(笑)
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