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2006年 10月 19日
ニューヨークより北のニューイングランド地方はその名の通り、母国イギリスから新天地を求めてアメリカを建国させた歴史と由緒のある地だ。その中心地ボストンへ初めて訪れるにあたり、ちょっとレトロに列車の旅を選んだ。
その車窓から眺め見る景色は、アメリカの郷愁と自然の豊かさにあふれていた。ヘンリー・フォンダと実娘ジェーンが映画でも父娘を演じ、母親役のキャサリン・ヘップバーンと共に美しいニューイングランドの景色を魅せた『On Golden Pond = 黄昏』の舞台そのもののようだった。親子の断絶、確執、そして和解。日本語タイトルが表す人生の終幕。その『黄昏』とは寂しい響きの言葉だが、原題の『黄金の湖沼』の方には老齢に対して優しく熟成した敬意と愛情が感じらる。…と思う庵主は、その黄昏が間近に感じるからだろうか…(苦笑) 昨晩の夜遊びの中で、新装になったニューヨークの近代美術館MoMaに訪れる予定を忘れていたことを思い出した。今回の楽しみであったAmtrakによる列車の旅が13:00発だから午前中にまさに駆け足で駆けつけた。入場までおよそ30分強は列に並び、それからは上から下まで立ち止まることなく単に競歩状態の鑑賞であった。(笑)負惜しみを言わせてもらうなら、コレクションの中身は昔すでに拝観済だから…。でもその時もたしか閉館時間に急かされていたような?(爆) 荷物をホテルからピックアップして出発駅のPenn Stn. にぎりぎり到着。といっても予約券があるわけでもなし、パスポートを提示させられたり仕事が至極悠長な窓口駅員オヤジにイライラさせられたが無事に購入できた。ところが発車するフォームが何番線かはその都度変わるらしく、これまたギリギリで地下のフォームへと続くエレベータがやっと開き、ようやく乗車することができたのである。優雅な気分なんて、さてどこへやら…。 乳母車を押すミセス、まさに『黄昏』を彷佛させる老夫婦の散歩。ひねもすノタリの平和な時間が流れている。 ♪丘を越えて〜ららら、地球の彼方へ〜 来たぞボストン 正義のために〜♪@ホテル裏通りより見下ろす。 ホテルと書きましたが、宿泊先はいわゆるBed & Breakfastのしがないゲストハウス@表通り正面から。 帰国報告の際に見得で偽ったお洒落であんなに素敵な建物ではないけれど、学生街のお茶の水は駿河台に相当しそうなロケーション。自由な気分でリラックスできました。
by nonacafe
| 2006-10-19 01:18
| 庵主の加米紀行
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Comments(8)
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coeurdefleur at 2006-10-19 02:24
真正ワカモノでも根をあげそうな分刻みのスケジュールをこなしてこられたのですね。
写真もバッチリ撮ってるし。 nonacafeさんお若い! それとも旅慣れていらっしゃるのでしょうか。@@ 最近は出かけませんが、スキーなどに出かけると移動に疲れてまず寝ていたりする私です。 考えてみればもったいない話(苦笑) この刺激がどんな風に作品に反映されるか楽しみですね~♪
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jamartetrusco at 2006-10-19 18:20
アメリカ旅行記、旅の臨場感があって楽しく拝見しています。
移動というのもこうやって色々新しいものをみたり、様々な想いをいだきながらだと時を経つのも忘れそうです。
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nonacafe at 2006-10-19 19:29
柊さま>
ほんとに年甲斐もないスケジュールでした。 ひさしぶりにパスポートを取ったものだから、今どき流行らない モーレツ欲張り旅行でした。でも列車の旅では唯一時間がゆったり流れたようです。 こんどは年寄りらしく豪華客船クルーズの旅かな?なんて!(笑) でもそんな旅はまだ50年先と思っています。気だけは若く!?
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nonacafe at 2006-10-19 19:39
Jamarte様>
臨場感がありましたか〜?よかった、ありがとう。 でももうじき一ヶ月が経過するんですね。そして記憶もおぼろに。 旅行記はやっとボストンに着いたから、あと2夜、いや2日分は なんとか記憶を引っ張り出して、旅を終わりにしないと…尻切れトンボだ と思っています。あと少し戯れ言におつきあいください。(苦笑)
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violetvalley at 2006-10-19 22:24
GoldenPond観ました。またゆっくり観たくなります。その列車は
SleepyHollowの辺も通って行きます。ご存知ですか?JohnnyDeppの あの映画は伝説の話ですが、あの辺は今でもSleepyHollow村とも 呼ばれています。夕陽綺麗ですね?ボストンは道がごちゃごちゃしていて 運転しにくい町なんです。2回だけ行ってますが。アメリカで一番古い歴史があるところでもありますね?
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nonacafe at 2006-10-20 00:29
V-Valleyさま> 地元からようこそ。恐縮です。
列車に乗っていても路線図や駅名など 地図を持たなかったのでちょっと残念なことしました。 せっかくだったので地図を用意してみれば楽しさ倍増したかもね。 ジョニー・デップの映画見ていませんが恐そうな映画ですよね。 現地では有名な八ツ墓村みたいに恐怖のエリア?だったのかしらん? 知らない当方だけがロマンチックな気分だったりして…!?(爆
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at 2006-10-21 01:02
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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nonacafe at 2006-10-21 04:16
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