拙庵にはかつて2つの藤の鉢植があった。いままで咲いていた鉢をどうやらこの冬に枯らしてしまったらしい。もうひとつは鉢変えをして5,6年咲かずにいたのだが、ことしは代打の責任を感じたのか久しぶりの花を一房つけた。
『藤』といえば陶芸では国宝で名高い
仁清の藤文がある。
いつの日か色絵で茶碗に施したい夢も無くには無いのだが…(笑)。
さて、茶碗の王道といえば『大井戸茶碗』である。
機会あるごとに絵筆を持つ手を自ら叩き、それらしきものをこしらえてみるのだが、そうは問屋が降ろさぬのが茶碗である。
今回は白化粧に伊羅保や伊賀灰を霧吹きにて施釉、大井戸茶碗の高台際に欠かせぬ梅花皮(かいらぎ)を期待して白マット釉を指先でこすり付けた!(爆) 酸化焼成後の結果は・・・
ちらっと縮れたが、かいらぎには程遠い!
やはり高台削りはザックリと荒々しく行かねばネ。…井戸茶碗の傑作はトーゼンながら、まだまだ遥か〜に遠いのだ。