ついに土岐の穴窯から炎の洗礼を浴びた作品たちが
教室へと還ってきた。さすがに日頃のいわば人為的な近代窯と違い、焼き上がりには薪の自然釉や緋色など炎の女神による多彩な見所が施されている。
武山窯さんありがとう。
庵主の
念力(わがまま?)が通じたのかこの蕎麦猪口も、銅鑼鉢に伏して重ねられ上品な灰被りの景色が生まれ、まことに秀逸である。全容を見せびらかしたいところだが、来週から始まる
『秋の陶友展』の目玉展示ゆえこれ以上はご法度である。その魅惑を手に取り確認するには、どうか吉祥寺へとご足労を願いたい。